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イギリスの輸送

イギリスは近代鉄道の発祥の地であり国内には鉄道網が張り巡らされ、ロンドンなどの都市には地下鉄網が整備されているが、1960年代以降は設備の老朽化のために事故が多発し、運行の遅延が常習化するなど問題が多発しています。

小規模の民間地方鉄道の運営する地方路線の集まりとして誕生したイギリスの鉄道は、19世紀から20世紀前期にかけて、競合他社の買収などを通じて比較的大規模な少数の会社が残りました。

その後はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道、ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道、グレート・ウェスタン鉄道、サザン鉄道の4大鉄道会社にまとまり、これらは1948年に国有化されてイギリス国有鉄道 (BR)となりました。

しかしBRは、旅客輸送・貨物輸送と、線路や駅などの施設を一括管理する部門に分割されて民営化されました。

1994年開業したイギリス、フランス両国所有の英仏海峡トンネルは、イングランドのフォークストンからフランスのカレーまで、イギリス海峡の海底130mを長さ50,5kmで走る3本の並行したトンネルで、1本は貨物専用、残り2本は乗客・車・貨物の輸送に使われています。

このトンネルを使ってセント・パンクラス駅からはヨーロッパ大陸との間を結ぶユーロスターが運行され、パリやブリュッセル、リールなどのヨーロッパ内の主要都市との間を結んでいます。

現在は、民営化の際に上下分離方式が採用され、列車の運行業務とインフラの保有・維持管理業務が別々の会社に引き継がれています。

旅客列車については、20数社の民間会社が「ナショナル・レール (National Rail)」という統一ブランド名で列車の運行を担当しています。

同様にダンボールを運ぶ貨物列車は貨物列車専門会社が、線路の所有および維持管理業務はネットワーク・レール社が行っています。

イギリスの鉄道網は国有化の間に大きく変化しました。

蒸気機関車主体であった列車はディーゼル動車・電車に置き換えられ、また主な輸送収入源は貨物輸送から旅客輸送へと変化し、そして、多くの赤字路線が廃止され、大規模に合理化されました。

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